煙と馬鹿と俺 2.1


SCC浜松 Mammut Climbing Competition2012
11月 22, 2012, 10:30 am
Filed under: competition

土曜日(11/10)はこれで3年目となるマムートクライミングコンペティションに参加するべく静岡県は浜名湖の近くにあるスクウェアクライミングジムに行ってきました。

エキスパート最後の年として優勝を狙いましたが惜しくも1手差での準優勝という結果に終わりました。(エキスパートとはマスターとマスターと呼ばれる事が多いクラスです。オープンの下でミドルの上。)

これから先に出場するコンペでは全て悩むことなく一番上のクラスで出場して上を目指そうと思います。応援よろしくお願いします。

約一ヶ月前に本気スイッチがオンになったことで今までで最も計画的に体を作って迎えることが出来たコンペ2日前。最後にサウナで追い込んで体重はクライミング始めてから最も軽い58kg台へ。その日のスクールでは初めて5.13cにトライして良い手応えを感じるなど調整はばっちり。

金曜日は軽く走るのみにして1日レストして回復に努め、夜から浜松入り。今年はセレクトイン浜松駅前というホテルに泊まりました。駅前の大通りからちよっとみにくくて最初は迷ってしまいましたが、早めに予約すれば駐車場も無料で良い感じ。近くの極楽の湯というところでしっかりと体をほぐす&最後のサウナで58kg台をキープ。初めての5.13cのダメージが想像以上に大きく、若干背中に筋肉痛、前腕に疲労感がありましたがむしろそれが心地よい感じ。

試合当日は早めに起きて体を起こすために30分ほどジョギング。さらに部屋のお風呂に入ってからジムへ。予め温めてあるのとないのとでは体のキレが全く違います。指等の細かい保持はやはり登って温めるのが一番良いと思いますが背中を使って登るような瞬発的な動きは温めておくと一気にMAX付近が発揮できる感じ。僕はアップに時間がかかるタイプで登り始めてから2時間経ってようやく本調子なんてことも珍しくないんですが、こうすることでアップの時間を大幅に短縮することができます。

10時から予選開始の予定で、アップの時間を見込んで8時前に会場に着いたのですが、予定が大幅に前倒しされて9時前には予選開始するとのこと。さらに僕の登る順番は2番手なので事前にアップしておいてよかったー!慌ててきたむーと一緒にお互いに課題を作ってアップ。最初はそれほど負荷が高くなくのびのびと登れるような課題から初めて徐々に負荷を上げていくイメージで課題を作りました。お互いにどんどん課題を作って登っていくのは体だけでなく頭のアップにもかなり効果的だったように思います。普段から一緒に登っている人と試合前にアップ出来るのはリラックス出来てとても良かった。

挨拶が終わるとすぐにデモンストレーション。このコンペのデモンストレーターは全てマムートのスポンサードクライマー。みんな世界レベルのクライマーです。淀みなく登って終了点へ。予選2課題の両方ともこのタイミングでデモがありました。前回は予選が1本終わる毎にデモンストレーションがあったように思いすがどうだったかな?両方覚えないといけない!と一瞬焦りましたがエキスパートの2本目はオープンの1本目と同じ、かつ僕の登る順番は2番目なので十分にオープンの人の質の高い登りを見ることが出来ると割りきって1本目に集中しました。

予選課題1本目。SCCの一番奥のルーフを下から上まで登るルート。コンペのオブザべではいつもそうで、遠くから眺めているとどのホールドも凄く悪く見える。でも実際想像している以上に悪い事なんて殆どなくて自分の知識の不足を思い知らされる。壁の下からホールドを見るだけでなく横からも見るようにすることでその悪い想像は少し緩和されるし、グレードを想像することでもう少し緩和される。こればっかりはデモンストレーターの登りからはなかなか想像出来ないんだけど、もっと上手い人達はきちんとそこも想定出来るんだろうな。

ぎこちない部分もありましたが、どのホールドも想像していたよりはしっかりと保持出来て1番目に登った人の高度から1手進んでフォール。中間部までは完登出来ると思っていたのですが、最終面手前のアンダーでのレストでかなり体幹がヨレてしまって最終面は抑えこむ事ができませんでした。全部で44手?グレードは12b-cといったところでしょうか。

他の人の結果も気になるし完登出来なかった悔しさを引きずりそうになりますが、既に終わった課題を登る人を見ても仕方がないので気持ちを切り替えてオープンの予選1課題目(エキスパートの2課題目と同じ)の観察に集中。右面奥から1個手前の薄かぶりの面です。中間部にかなり悪いホールドを押さえての寄せがあったり、最終局面の直前にジブスを押さえてのクロスがあったりと落とし所がはっきりしている感じ。下部もポケットが連続したりカンテを使ったりとかなり悪そうに見えていたのですが、オープンに出場したきたむーによるとそこは登らせてくれる内容とのこと。ビビリすぎずに勝負していこうと決めて気持ちを整えていきます。

そうこうする間にエキスパート予選の1本目が終了。どうやら1人完登者が出たようですが、1本目は2位タイでした。終わったらすぐにリザルトが発表される、こうしたスピードの早さは中央で全てのリザルトを運営が管理しているリードコンペならではで、とてもありがたいです。ボルダーのセッション方式でこのスピードを実現するのは機械の導入が必要だろうなー。各課題の終了点に端末が置いてあって、ID翳して完登ボタンを押すようにしたらかなり時間短縮できるんじゃないでしょうか。いっそホールドにIDリーダー埋め込んで終了点に両手タッチで自動的に完登の情報が送られるとか?誰かやってくれませんかね。

さて、予選課題2本目。気持ちもほぐれてきて良い雰囲気で登り始めることが出来ました。狭い壁で手数を増やすためにトラバースの多い課題でスタートから左にトラバースして少し上がる、ポケットをつないで右にトラバースしてカンテを使って上がる。悪いスローパーと甘いホールドで寄せながら左にトラバース、クロスで右にトラバースしたあとに、ボテに付いた非常に悪いジブスを保持してのクロスしつつ左にトラバース、からの終了点に向けて右へトラバース。ポケットを3連続で繋ぐトラバースからのカンテを足で使って直上する部分でちょこっと緊張し、スローパーを押さえてのクリップがしっくりこなくてドキドキしましたが、その後は吹っ切れたのか落ち着いてリズムよく登ることが出来ました。心配していた箇所もどちらかというと得意なムーブだったのでさらっと突破。最終局面手前のジブスを押さえてクロスするところでジブスを保持しきれずにフォール。全32手?12c-dといったところでしょうか。多少悪くてもリズムよく登ることに徹することができて非常に満足度の高い登りが出来ました。

決勝進出は確信していましたが、それ以降も僕の高度を越える人は現れず、予選2課題目はなんと1位通過。さらに総合1位で予選突破という快挙。初めての事で緊張してしまうかと思いましたが、意外とリラックスして受け止めることが出来ました。疲労感を残したくなかったので近所のコンビニで氷を買ってきてクーリング。冷やし過ぎも良くないだろうということで肩と腕をそれぞれ5分強。ただ、その後の休憩時間が長すぎて効果のほどはよくわかりません(笑

エキスパートクラスは人数が少なかったので、他のクラスと比べて1時間ぐらい早く予選が終わったのですが、すぐに決勝の準備をするから、と早々にアイソクローズ。早めにアイソに入ったのでエキスパートの決勝は早めにやってしまうのかと思いきや、14時アイソクローズから3時間も待つことになりました。さすがに待ち疲れたなー。アップの都合もあるので出来れば決勝の順番ぐらいは教えて欲しかった。でも、このアイソの時間って他の選手と仲良くなれて楽しい時間でもあります。そもそも決勝に来れなかったらこの部屋に入ることも出来ないわけで、醍醐味ですね。

ミドル、ユースと決勝を行いいよいよエキスパート。オブザベーションのためにアイソを出て壁の前へと進みます。この間WCの観戦をしてから決勝に出たら僕もやってみようと憧れていた事が1つあります。それは他の選手と一緒にオブザベーションすること。壁の前でシンクロしながら手を動かしてオブザべしている様子、かっこ良くないですか!?というわけでヤヨを誘って一緒にオブザべ。アイソで仲良くなった江口さんも参加して3人で。ただ、ちょいちょい僕とヤヨの手順が違うらしく「で、どっちがあってるの?」と何度かつっこまれてしまいました。まだまだ憧れの世界は遠いです(笑

いよいよ待ちに待った決勝。通路で出場を待つ間の緊張。他の選手がどこまで行ったのか、前の選手を越えたのか、ドキドキしながら歓声に聞き耳を立てます。でも、今になって思えばもっと自分の登り対して集中力を高めておくべきだったと思う。勝敗に固執して課題との戦いではなく人との戦いにしてしまった時に自分の満足出来る登りから遠のいてしまう気がします。

エキスパート決勝、最後の一人として登場し、ぬんちゃくの揺れを見て到達高度を確認。やはり核心部だと思われたルーフ直前のクリップが揺れていて、その先には進んでいないことを教えてくれます。

決勝のルートは右側の壁の再奥の傾斜壁から180度ルーフをつないで正面の壁上部に抜けるルート。傾斜壁の最上部にマムートのボテがついていてその手前が若干悪そうなのと、ルーフから正面の壁上部に繋ぐ部分が悪そうに見えます。その先は傾斜が寝てくる分ホールドは悪そうですがムーブは素直な感じ。

軽くルートを見直して、緊張を振り払うために声を出してからトライ開始。やはり想像していたよりもはるかにホールドが良く、スムーズに手を進める事ができます。1つだけ思っていたより悪いホールドがあって、僕はそこにデッドで出てしまって見ていたみんながかなりヒヤッとした、との事でしたが一応突破。ボテの手前は思っていたよりも良くてすんなりボテまで到達。

途中でレストをしながら上部のオブザべをし直そうと思ったのですが、照明効果(スポットライトが当たっている部分以外暗い)のせいでホールドが見えず断念・・・。これはほんとに困りました。

そこから先が正念場のはずだったのですが、かなり余裕を感じていたせいか逆に気が抜けてしまっていて何が何でも突破してやる!といった気合が足りなかったように思います。ボテにヒールをかけて右手で少し悪いアンダーを保持しつつ、左手をすぐ上の垂直な面に寄せる、そこから2個良いホールドが続き、右手出し、マッチ、右手をさらに右側に送る。その先指先がしっかりとかかるホールドがあって左側に進むのですが、態勢が悪くてつい左手が出てしまい、一度戻すもやはり右手を出す踏ん切りがつかずに再度左手で保持。あろうことか元々苦手なはずの持ち替えで突破しようとし、とても出来ないと諦めて手を戻した所でフォール。優勝した人とはここからの+判定差のみだったため、何度考えても悔いが残る箇所です。

勝てなかったことももちろん大きく悔いが残っているのですが、優勝者がそこからの1手を出してフォール。他3名が同じ所の保持でフォール。残り1人が下部でフォールと決勝ルートはルーフ以降ほとんど触られる事無く終わってしまった事が何よりも心残りです。ルートに対して申し訳ない気持ち。

2−4位の3人が同高度だったのですが、予選のカウントバックでエキスパートの僕は2位となりマムートクライミングコンペティションは幕を閉じました。

今年はマムート150周年ということで賞品も大盤振る舞いだったのかな?かなり良いモノをいただいてしまいました!でも、実はコンペで入手したモノで今一番活躍してるのはきたむーからもらったじゃんけん大会賞品のフリースだったりします。毛が長いタイプのフリースで風通さないし暖かくて最高!

今回のコンペはWCを目指す、と改めて心に決め、目標として掲げてから初めて出場したコンペであり、観戦した2つ目のコンペ(1つ目はWCなのでホントに世界最高峰)。自分の心のあり方が大きく変わったせいでしょうか、コンペに対する姿勢や観戦していて感じること、自分の登りと全てが今までとは違って感じたコンペでした。なによりもとてもすっきりして楽しかった。

これからしばらく苦しい戦いが続くと思いますが、迷わず高みを目指して進んでいきたいと思います。

誰に言いたいわけでもないんですが、今回のコンペで感じた事をちょっとまとめたので以下に。

改善を希望したい点
・決勝の開始予定時刻を教えて欲しい(ほんとにざっくりで良いので・・・)
・決勝の照明効果を変更して欲しい
 1. スポットライトが当たっている部分しか見ることが出来ない(特にエキスパートのホールドが黒かった)ため、フットホールドを探すのに困ったり数手先を見ようとしても見ることが出来なかった。
 2. 選手がフォールした後はピカピカと激しい点滅のあと暗転してしまっていたが、選手の健闘を讃えて退場までしっかりと照らして欲しい。登り終わったらもうほっとく的な演出はどうか。
 3. 選手がフォールした後の激しい点滅が非常に不快で観戦するのが辛かったので辞めて欲しい。
・今回のMCCに限らずクラブのような照明効果と音楽で盛り上げようとしているコンペが多いが、エキシビジョン的な見世物ならともかく、あくまでもスポーツの大会の決勝戦なのであまり過度に派手にしないでほしい。

自分の課題や反省
・決勝で自分の登りよりも人を気にしてしまい、集中力に欠けていた。
・何故か決勝で登っている時に余裕がありすぎて、核心部で声を出したりしての全力が発揮出来なかった。(周りの声が聞こえるのは良い状態ではあるけれど一方で集中力が欠如した状態でもある)
・決勝でのオブザべ時にクリップのイメージまで作ることが出来なかった。
・決勝でのオブザべ時に集中力が欠けていたと思う。平時ならもっとすんなりと頭に入ってくると思うがホールドが記憶しきれなかった。(人のせいにするわけじゃないけど、ライトアップはホールド見づらいので辞めて欲しい)
・アンダーでのレストが苦手でレストしているつもりが疲れている、ただリズムが乱れているように感じる。
・180度ルーフが極度に苦手。
・ルーフでちょっと図上あたりにあるようなアンダー保持でのムーブが非常に不慣れでそこで一気に乱れてしまった。
・最後の最後で局面を打開するような勝負の1手を出すことが出来なかった。
・逆にあの状況で自分の体に余裕があると思って声も出さず、たいしてレストもせずにつっこんだのは今思えば変にテンション高くて冷静で無かったんだろうな。
・予選と決勝の間の過ごし方が悪く、体が完全に冷えてしまっていた。
・逆にかなり長時間開いていたので一度完全に冷やす(寝ちゃう)ってから時間を見てアップした方が良かったかな。決勝前のアップでは肩の筋肉に攣るような感じがあった。

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