煙と馬鹿と俺 2.1


西穂高縦走 天気わるかったー
5月 18, 2012, 3:15 am
Filed under: 西穂高岳, 天狗岳西穂縦走201205, 山行

GW翌週の平日に奥穂>西穂縦走をしようと思って北アルプスに行ってきました。
当初の予定では夏道をたどって
新穂高>穂高岳山荘>奥穂山頂>西穂山頂>西穂高山荘>ロープウェイ下山
の予定だったのですが、新穂高から奥穂高へ向かう山道を途中で見失ったので
新穂高>天狗尾根>天狗岳山頂>西穂高山頂>西穂高山荘>ロープウェイ下山
としました。

5/8 11:00新穂高 > 17:37天狗尾根上ビバーク 5/9 07:00 > 10:52天狗岳山頂 > 12:10間ノ岳 > 14:00 西穂山頂 > 15:00ピラミッドピーク > 15:36西穂独標 > 16:25西穂高山荘 5/10 7:30 > 8:00 ロープウェイ西穂高口 > 9:00 ロープウェイ新穂高口


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上高地側と比べると随分人工的に整備されていて景観をあまり気にしていない様子の新穂高周辺。こちらも川沿いなのですが、バンバン堤防が作られていて車が頻繁に通った後があっていまいち気持よくない。遠くに見える山に思いを馳せながら歩く。歩き始めるとしばらくして瀧のように汗が滴ってくる。毎回思うのだが、猛烈に頭に汗をかくのでそれが顔に滴ってこないための何かが欲しい。

今回新規に導入したfinetrackのバラクラバがもしかしたら良いのではないか!?と思いついて装備。

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こんな人が家の近くを歩いてたら僕は通報する。でも山では通報されるどころかすれ違った人は気持よく挨拶してくれる。だから僕も気持よく挨拶を返す。
ただ、いつもの夏山に比べてすれ違う下山者の挨拶の声に元気が無かった。疲れてるのかな?

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避難小屋?に到着。とても立派な建物で一枚岩のテーブルがあったりして素敵な雰囲気だった。今は無人の様子。ここも道は大変に整備されていて歩きやすい。

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いよいよ整備された道を離れて登山道に入る。今回導入したfinetrackの肌着のおかげかいつもなら既に汗で気持ち悪いところが地肌がじっとりと濡れるような感覚は無く、すっきりした気持ち。でも下ろしたザックを見たら背中はビチョビチョだった。finetrackすごいね!

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まだまだ場所によっては雪が残っていて、見え隠れする登山道を頼りに進むが見失いがち。最近雪が降った様子も無いが人が通った形跡もあまりない。

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悪い場所を踏み抜くと太ももぐらいまで余裕で埋まる。全部こんなだったら今の半分のペースでも歩けないだろうな。

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谷合は完全に雪に覆われている。このあたりには人が歩いたらしい形跡がちらほら残っているが。どの足跡も天狗尾根の南側を詰めている様子。夏道は一度天狗尾根を越えて北側にある川を渡り、北東を目指すようなのでそれらしい場所で谷合から尾根へと入るも川へ下る道を見つけることが出来ない。諦めて尾根をつめることにした。

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全く人が登った様子が無い山を登る。たまに頼りになる木が生えていなかったり、完全に雪の斜面だったりして緊張する場面もあるが概ね快適。登山というよりも冒険といった感があって楽しい。

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手元の高度計を見ると確実に高度は上がっているのだが、進めど進めど生い茂った木々で先が見通せず自分が今どれぐらい進んでいるのか把握出来ない。もしかして初登!?なんてテンションをあげながらいくつも難所を越えて上を目指すと斜面ではなく尾根上に出ることが出来た。これで一安心。後はこの尾根を詰めていけば確実に山頂に到達するはずだ。

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としばらくするとひどく汚れたナイロンロープが残置されていた。間違ってもこんなロープには頼れないけれど、人が通った痕跡が少し嬉しかった。でも、こういうのは事故にも繋がると思うので回収してほしいなぁ。

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奇跡のようにピタリとハマった石と木。思わず写真を撮ってしまった。石が先なのか木が先なのか。多分石の形に合わせて木が育ったんだろうけど、それにしても凄い。

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そろそろビバーク地点を、と思っていた矢先に丁度平に馴らされた場所に到達。落石や雪崩の心配も無い場所だし、先人に感謝してここでビバークとする。

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今回はツェルトのみなのでこんな感じ。ツェルトのポールとしてストックも買ってみたんだけど、結局ポールとしてしか使わなかった。これならポールの方が重量も軽いし優れてるな。夏にはストックを使うようなトレッキング的な山行もして有用性を確かめよう。

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ビバークした場所からちょっと上を見るとこんな素晴らしい景色が広がっている。あの尾根に立ったらどんな景色が広がっているんだろう。

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翌朝はツェルトを叩く雨音で起床。午後から崩れる予報だったけれど少し早まったんだろうか。しばらく様子を見ていたら治まったので出発。

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しばらく進むと完全に雪の斜面になったのでアイゼンを装着してアックスを出す。キックステップでつま先を蹴り込みながら登る。気分はREEL ROCK Film Tour 2011に出ていたウエリ・シュテック。

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ビバーク地点から2時間程度で山頂に出られると思っていたら、進んでも進んでも全然近づかない。結局予想の倍の4時間を費やした。

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徐々に視界が悪くなってくる中雪に覆われた尾根を進む。既に雪庇はほとんど発達していないのでその点での怖さは無かったけれど、やはり新しく雪が付いた部分は歩きにくいのでしっかり固まった風上側を歩く。

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途中からずーっと僕を導いてくれた雷鳥の足跡。不思議と足跡が付いている場所は歩きやすかった。たまに僕が雷鳥に比べて重いせいで大穴を開けてしまったけれど。

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山頂までもう少し、となった辺りから視界が悪くなってきて先が見通せない。雪がしっかりついた同高度の歩き、岩と雪のミックス帯の登り、と何度も何度も越えていく。越えようとするたびに今雪崩が起きたら、今この岩が崩れたら、蹴りこんだ足が滑ったら、と悪い想像をしてしまう。それでも前に進むしかなくて自分の触った岩が確実に動かないこと、動かないような方向に力をかけること、自分の蹴りこんだアイゼンが雪にしっかり食い込んでいること、アックスが、と出来る確認を一つずつしながら前に進む。
気温は正確にはわからないけれど、高めだった(実際西穂山荘の辺りだと雪ではなく雨が降っていたらしい)せいか雪はザクザクで蹴り込みはやりやすかった。

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ついに遠くに看板が見えた!

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天狗岳山頂に到着です。奥穂まで往復してから西穂に向かうっていう野望があったんだけれど、時刻はこの時点で11時。夏のコースレコードが片道3時間の行程をこなす余裕なんぞあるワケもなく、西穂高岳を目指す。

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視界が殆ど無い中で雪に覆われた尾根を進むのは非常に困難で、何度もコンパスを地図を確かめながら慎重に進んだ。ここで間違った尾根を下ったら本当に遭難しかねない。
2度ほど間違った尾根に進みかけたが確認したおかげで降りる前に正しい道にもどることが出来た。山道にある丸いマークも自分が正しい方向に向かっていることの確認として非常に役立った。

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視界が全く無いので今自分がどの山なのかイマイチ自信が無いのだけれど、西穂高岳山頂がみえた!

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本当に西穂高岳山頂だった。これが1個手前の山だったり1個スルーして本命のピーク踏めてなかったりしたらとても悲しい。

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西穂高岳から下り始めたあたりから徐々に天気が回復傾向に向かい、ようやく尾根を一望することが出来た。こうして先が見通せれば地図もコンパスも必要無いんだろうに。
西穂高山荘で会った人達にその話をしたら自分たちはGPS使ってるからえらいなーって言われてしまった。僕もGPS使おう。

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景色がよくなるとテンションが上がってガンガン写真を撮ってしまう。やっぱり景色がみえたほうが100倍楽しい。

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この尾根の左側にいる人達にとっては猛吹雪だったりするんだろうけど、尾根の上にいる僕にとってはちょっと風が強いだけで気持ちのいい天気。

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ガレ場を下っていたら雷鳥さんに出会えた!君たちの足跡にちょっと助けられたりしたよ。

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なんと2羽の雷鳥さん達は短い足をちょこちょこ動かしながら上へ上へと向かっていった。
今いる場所だと冬毛は逆に目立っちゃうから気をつけてね。

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奥にチラリと見えるのが西穂かなー?


周りにはこんな素晴らしい景色が広がってる。
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ようやく到着した西穂山荘。
テント設営出来るエリアが思いの外狭くて雪も汚かった。ビバーク地の方が快適だね。
隣のテントのいびきの合唱と夜の間もずっと明るくてカーテンとか閉めない山荘の明かりと、整地に失敗した地面と設営に失敗したツェルトのおかげで全然寝付けなくて、結局1時過ぎまでうとうとしながら眠りに入れなかった。
山荘の明かりが無い場所に行けば空の星が素晴らしくて、iphoneのアプリで星座を5個覚えた。もう忘れたけど。
星を見ながらなんで寝付けないんだろう、って考えて足のほうが高い気がしたから思い切って入れ替えたらそのままぐっすり朝まで眠ってしまった。

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朝起きたら昨日とはうってかわってキンキンに冷やされた空気。つま先が物凄く寒くて、やっぱり厳冬期を山で過ごすならもっと対策を考えないといけない、って強く思いながら体を起こしたらなんと足先だけツェルトを飛び出して外にでていた。
この状態で眠れるなら厳冬期もツェルトの中に入ってればきっと大丈夫だろう。

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なんかうまくはれなくてペシャペシャのツェルト。
となりの立派なテントの人にはサバイバーだねーって言われた。そうなの?

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もう雪は無いだろうと思ってアイゼンはしまっちゃったんだけど、こんなに深い雪が積もってた。むしろ今までで一番雪があったぐらいだし、踏み固められて凍ってて下りはかなり怖かった。滑り降りようにもおしりが痛いし。

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今は西穂からの下山は禁止らしい。ロープウェイが出来たから営業的な意味もあるんだろうか?
でも下山が楽なのは嬉しい。

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というわけで朝一オープン前の西穂高口。オープンしてないのにゴンドラが下に下っていったから、アレに乗せてくれればいいのに!って思った。

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ロープウェイからの景色も素晴らしいね。

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無事に下って朝から温泉。どこがいいのかわからなかったからとりあえず看板のある「新穂高の湯」というところに向かったら、無料で川沿いにあるフルオープンな感じの素敵な温泉だった。水着着用で入ってもいいらしいですよ。

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お湯もぬるくて無限に入ってられそうだったけど、入って5秒で掃除するから出てね!と言われた。あまりに悲しそうな顔をしていたのか、すぐにお湯を抜くわけじゃないからギリギリまで入ってたら?って言ってもらえておじさんたちが掃除している横で温泉を堪能。
徐々に減っていくお湯ととなりでデッキブラシで掃除しているおじさんと、水族館にいるイルカ達もこんな気持になるのかな?って思った。普段は金曜日に清掃するんだけど、今回は部落の催しがあるから急遽木曜日になったんだって。

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ギリギリまで粘ったけど、仕方がないのでこの辺りで有名だという佳留萱山荘に向かった。ここも混浴で水着着用不可。おじさんの二人組がお酒とつまみを持ち込んで気持よさそうになってた。かなり雨が強く降っていたけど気にせず30分ほど入って疲れを癒す。広くて最高に気持よかった。
さらに秘湯っていうだけあって大きな岩がふんだんに使われていて、温泉の中心にはどでかいボルダーがそびえていてラインを何本も取れそうだった。


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