煙と馬鹿と俺 2.1


[bouldering]荻窪B-PUMP
10月 27, 2008, 3:04 pm
Filed under: B-PUMP, boulder | タグ: , ,

ボルダリングっていうスポーツの動きは面白い。
ちょっとフレームからはみ出してしまったのですが、右手はがっちりホールドしつつ左手は上を目指して伸び上がる。
静と動を一つの体のなかに共存させて、上へ、上へ。
会社の面々が徐々に登れるようになってきて、一番最初に誘った先輩(上の写真)がB-PUMPでいうと赤にチャレンジ中。
2人目は最近サボり気味、3人目が白へ、4人目(女の子)がオレンジに、と着実に歩みを進める。
僕はというとしばらく赤で伸び悩んでいたと思ったら前回あたりから紺が突然登れるように。
恵比寿にいったら茶色を少しこなせるかもしれない。
ずっと気になっていたこんな本も購入。
のっけから筋肉トーク全開でなかなか刺激的。
人と比べることが出来ないので、自分が痛がりなだけなのか、故障しやすいのか、わからないけれど
未だ現役でテニスコーチをしている両親がわりと間接の故障と戦っていることを考えると
自分の体が人より強いとは思えないので、上手に付き合っていきたいところ。
まだ3回目だけどいつのまにかそれっぽいポーズを取るように。
我が子の成長を見守るようで、新しい人が始めるのはとても嬉しいですね。
うちの会社はほとんどがまだ独身、社長を除くと最年長32歳ととても若い会社で、
趣味にお金をかけられるらしく、この子が来週靴を購入すれば全員マイシューズ持ちに。
全員マイシューズ持ったら外壁にいくしかない!

記事を見てコメントする | 友だちに紹介する

広告


八ヶ岳縦走(二日目 横岳登頂)
10月 20, 2008, 3:50 pm
Filed under: mountaineering, 八ヶ岳 | タグ: , ,

 

270

 

赤岳の山頂には、太陽が一番高い所から少し下がってきた午後1時。
山頂の横にある山小屋の前では皆が思い思いの岩に腰をかけ、お湯を沸かしたり、キュウリをかじったりしていた。
僕はというとカロリーメイトの一袋をあけ、水と一緒に飲み込んだ。

山の稜線は遥か前方に延び、人が歩く場所が白茶けた線となって山頂から山頂へと線を引いていく。
森林限界に到達しているのか、ある地点を過ぎると木と呼べるものはほとんど見かけなくなり、くるぶし辺りまで伸びている草すら稀になっていた。
青々とした下草と白茶けた岩とのコントラスト、それを包む空の青さが、その中に浮かぶ雲の白さがたまらなく美しい。

 

263

 

登り始める前に今夜の宿を、と考えていた赤岳鉱泉を探すと、遥か山の麓の方にそれらしき施設群を発見した。
どうやら、僕は大きな勘違いをしていたようだ。山から下りずに一晩過ごせる場所として、温泉のある赤岳鉱泉に目星をつけていたのだが、一度山を完全に降りなくてはならないらしい。

自分の勘違いであることを祈りつつ、コンパスと地図を見比べる。
残念ながら、今回は自分の勘違いではないようだ。

僕は地図をしまいこみ、肺から一度大きく空気を吐き出すとザックを背負いなおし、赤岳から1時間程のところにあり、
八ヶ岳の中で主峰赤岳に次ぐ高さを持つ横岳へと向かった。

今までの道中と違い、赤岳から横岳への道のりは心躍る岩場の連続だった。
一歩山とは逆の方向に足を踏み出したら、後はそのまま気持ちよく死ぬことが出来そうな、
そんな魅力的な崖が連続して存在していて、もし自殺したくなったらここに着てみようとか、
ここまで来てしまったらもう自殺するつもりなんてなくなっちゃうかな、とか考えていた。
それぐらい、吸い込まれそうな緑の絨毯だった。

 

284

 

いつしか僕も行き違う人たちと、自然に言葉をかけあうようになっていた。

「こんにちは」

「どちらまでいかれるんですか?」

「先に行ってください」

「どちらから?」

「良い眺めですね」

なんのことはない、ごく普通の言葉。
それらがお互いの存在を強く意識させる。
自分が言葉を発する生き物であることを思い出す。
あまりにも大きな存在の中で生まれる一種の連帯感だろうか。

ある岩場に差し掛かったときに僕は辺りが騒がしいことに気がついた。
うわー、とかあー、とか言う声が前後の人たちから上がる。
辺りを見回してみると、
太陽はまだ空の上の方にあり、僕の進行方向の左側、つまりは西側から、強烈な光を放っている。
右側は越えられない壁に苦しむ雲が僕の足元に広がっていた。

310

と、そのとき僕の影が何も無い空間の奥に向かって、歩き始めた。
実際には歩いていく訳がないのだけれど、自分の影が、何も無いはずの空間に投影されているのだ。

 

 

314

そして歩き始めた影の先端に丸く虹が生まれた。
一瞬の空白の後、湧き上がる感動。
僕の足はしばらく前に進むことを忘れ、手を伸ばせばそのまま虫かごにしまって
持ち帰れそうな景色に見とれた。
実は最初に一瞬現れた時には写真をとることを忘れてしまった。
もう一度、もっと鮮明に見せてくれたのはサービス精神旺盛な太陽のおかげか。

そこからさらに少し歩いた岩場の前で一息入れていると、そこで腰を下ろしていたおじさんに話しかけられた。
僕の倍ほどもあるザックをおろして、水分補給はそこから延びたチューブで行っていることから
彼がこの山に限らず登山を趣味としている人であることは容易にうかがい知ることが出来た。

「どこまでいくの?」

僕はこの質問が苦手だった。何故なら僕には目的地が無いから。

「どこまでいけるか考えてます」

こう答えると、若さをうらやむか、少し顔をしかめるか、どちらかの反応をして会話が終了することは
ここまでの経験で知っていた。だが、彼は違った。

「じゃあ、あんた若いから本沢温泉まで行ったら良いよ。
テン場もあるし、俺もそこいくから。ここからでも5時過ぎには着けるだろ。」

リミットの15時が迫ってきている中、目的地を定めることが出来ていなかった僕にとって
この言葉には大変助けられた。目標の一つとして候補には上げていたものの、
コースレコードを見る限りで日が暮れてしまうため、諦めていた場所のひとつだったのだ。

もう少し休むというおじさんに別れを告げ、進み始めた僕の足取りは思いの他軽くなっていた。
体力があるうちはどこまでいけるのかを考えながら進むのも楽しいのだ。
しかし、目減りする体力と、差し迫る時間とを考えながら目的地を定める、
それも全てが初めての場所で。
これには思いの他やられていたらしい。

 

320

その後もいくつか岩場を乗り越え、ようやく横岳に到着したのは行動のリミットとして
きつく言い渡されていた15時のことだった。
一応現実的な範囲で目的地も定まっていたし、山の経験者が大丈夫だと言うのだから、きっと大丈夫なのだろう。

ここから先、本沢温泉に至る道には八ヶ岳で3番目に高い硫黄岳(2,760m)があり、そこから一気に500メートルほど下った
2,150m地点に本沢温泉はある。
日本最高地点にある温泉なのだとか。楽しみだ。

 

324

記事を見てコメントする | 友だちに紹介する



計算機の計算方法
10月 15, 2008, 5:31 pm
Filed under: life | タグ: ,

写真はうちのネコ。
基本俺の事は避けて生きている(小さな頃に机に乗るたびにしかってたから)のに
突然膝の上に来たと思ったら爆睡。ネコ万歳。

本題は計算機ってどうやって計算してんの?
ということ。

今まで生きてきて一度も不思議に思ったことは無かったし、
計算機ってなんで計算できるんだ!って予備知識無しに思える人がいたら
結構すごいと思うのだ。
どうして凄いと思うのかをちょっと説明しよう。

お題:
何回入力されるのかわからない。
最初に入力された数字が最上位の桁。
最後に入力された数字が最下位の桁。
という条件で入力された数字を表現できる数式を答えよ。

例:
1回目:1を入力
2回目:2を入力
3回目:3を入力
結果:123
というのを数式で表現する。

まず普段の感覚で123という数字を先頭から解釈してみる。
3桁の数字の先頭の1という数字は
「1*100=100」
3桁の数字の2桁目の2という数字は
「2*10=20」
3桁の数字の3桁目の3という数字は
「3=3」
だから合計すると
「1*100+2*10+3」 

これは桁数に依存した方法。
普通は先頭から100の位、とか10の位って読み解く。
123は「ひゃくにじゅーさん」であって「さんにじゅーひゃく」じゃない。

じゃあ、桁数がわからなかったらどうする?
1が何の位かわからなかったら分解することが出来ない。
そこでだ、例を使って数式を書いてみると

1回目は1だから式にすると
「1」
2回目は2だから式にすると
「1*10+2」
3回目は3だから式にすると
「(1*10+2)*10+3」
ここで入力が途切れるので
「(1*10+2)*10+3=123」

この方式で行くと
4回目に4が入力されたら
「((1*10+2)*10+3)*10+4」
という風に繰り返していけば電卓のような入力が実現できる。

そもそもは
「1234」っていう文字を与えられたときに桁数を求めることなく数字に変換する
というプログラムを組んでいて思い至ったんだけどね。 

記事を見てコメントする | 友だちに紹介する



八ヶ岳縦走(二日目 赤岳登頂)
10月 12, 2008, 5:59 pm
Filed under: mountaineering, 八ヶ岳 | タグ: ,

周りの木々の葉に、空の高いところから落ちてくる水とがぶつかって奏でる音を聞いた。そのせいかどうかはわからないけれど、夜中の2時頃に一度目を覚ました。夕方には綺麗な夕焼けを見て、ほぼ完全な円となった月が出ていたのに、今雨が降っていることがとても不思議で、それと同時に自分に屋根のある場所を勧めてくれたおじさん、おばさんに感謝した。自分の体が雨に打たれていない事。それがとてもありがたかった。

そのまま寝なおして、次に目が覚めたのは周囲が段々と紺色から水色に近づく時間だった。5時半頃だっただろうか。昨日の朝は柔らかな布団に包まっていたのに、マットを一枚敷いた上に、上半身は長袖の綿のTシャツ、タートル、厚手のネルシャツ、ウィンドブレーカー、ダウンジャケット、下半身はナイロンのパンツ、ウィンドブレーカー、レインウェアという格好で寝転がっている。とても不思議な満足感があった。ちなみに、孤高の人を読んで実践した中身が空になったザックに足を突っ込むという方法は思いの他足を外気から防いでくれた。

頭は不思議と冴えていて、起きた直後には朝食の準備を始めた。朝食といっても玄米ブランを2枚とワカメスープとチョコレートだけれど。ステンレス製の器に水を張ってワカメのスープを沸かす間にタバコに火を着ける。タバコの先端から生まれる煙を眺めながら、朝の鮮烈な空気と山の音とに浸っていた。

034

暖かいワカメスープをすすり、朝食を終えた後は出発の仕度を始めた。思ったよりも気温が低くなかったが、これから上に上っていくことを考えて上下ともに長袖を着用し、残りの衣類や水をザックにつめ直す。荷物が少ないので5分程で出発の準備が整った。後、地図を見て羽衣の池を経由して真教寺尾根に入り、赤岳山頂に向かうことを確認した。

昨日自宅を出発する時はあれほどためらったというのに、山に登ることに全くためらいは無かった。

おじさんやおばさんが居れば挨拶がしたかったのだけれど、まだ辺りは完全に寝静まっていたために誰に言うでもなく感謝と出発の言葉を口にして歩き始めた。

040


しばらく歩くとすぐに羽衣池にたどり着いた。もう少し開けた場所を期待していたのだけれど、池というほどの水も見当たらない場所だった。季節を選ぶともう少し羽衣感があるのだろうか。タイトルは忘れてしまったけれど、天女が空から降りて水浴びしているところに出くわして、天に戻って欲しくないから木にかけてあった羽衣を隠してしまった、とかいう昔話があった気がする。そういう意味ではあんまり開けてなくて周囲に木が生えている池の方がいいのか。

まだ15分程度しか歩いていないのに、暑くて汗をかき始めてしまい、丁度荷物を降ろせる場所があったので羽衣池の横で上着を脱いだ。自分の中ではとても早い時間で、そんな時間に人はあまり活動していないだろうと思っていたのだけれど、着替えが終わった時点で同年代か少し上ぐらいのカップルが通過、荷物もつめ終わって一服していたらおじいちゃんおばあちゃんの集団が到着。方言から判断するに広島から来ているようだ。昨日清里の駅周辺で一泊して5時頃出発してきたらしい。山を登る人たちの活動時間は早い。

話をしているうちに昨日たかね荘に泊まった話をすると「それでそんなに荷物が大きい」とか言われてしまい、特に何もキャンプ道具が入っていないことを言い出せなかった。さらに、おじさんの1人に「ちょっと持ってみてもいいですか?」と言われたので持ってもらうと少し驚いた表情で「意外と軽いね~」と言われてしまう。それに対して、その集団のリーダー格の人が今の山道具はどんどん進化してとても軽いという事を説明していたが、ごめんなさい、何も道具が入ってないから軽いんです。

山歩きのペースがつかめていなかったのでだらだらとことさらに意識してゆっくり登ろうと思っていたのだけれど、おじさんおばさんに若くて早いだろうから先に行っちゃってね、と言われて山のぼりが初めてであることも言い出せなくなり、先に出発することに。当面の目標は賽の河原という場所を経由して牛首山の山頂だ。

登り始めると、鬱蒼と茂る笹が道の両サイドからはみ出しており、昨夜の雨の影響もあってか足周りが大分湿ってしまった。次からこういう場所を通過するときは気にしなくてはいけない。地面には真っ白なムカデのような生き物が大量にいた。ちょっと異常な発生量だと思うのだけれど、普通なのだろうか。

基本的には先行する僕をおじーちゃんおばーちゃんが追いかける形なのだけれど、僕が休憩してタバコに火をつけると、吸い終わらないうちに追いつかれる。これには少なからず驚いた。それほど体力があるほうだとも思わないけれど、おそらく50は越えているだろうおじいちゃん達にほとんど差をつけることが出来ないのだ。さすがに歩いていると追いつかれることはないのだけれど。

050049

賽の河原に到達した。名前から細かい石がたくさんある場所を想像していたのだが、大きめの石がゴロリといくつかある程度でほとんどは土だった。そこの端にまるでパックンフラワーのような巨大なアザミが花を咲かせていた。八ヶ岳に咲くアザミは全てこのサイズなのかと思ったが、後で普通のサイズのものも見かけたので、大きいサイズの種類があるようだ。

どうにか追い抜かされる事無く牛首山の山頂まで到達した。その頃ようやく雲が切れ始め、空は綺麗な青色を見せ始めていた。辺りはまだまだ木が豊富に生えていて、上を見上げてもあまり空を見ることは出来なかったのだけれど、それでも見上げた時にあの青さを見ることが出来ると気持ちが良い。

牛首山の山頂に到達したのが7時30頃。歩き始めて1時間半が経過していたので一度大きく休憩を入れようと荷物を降ろしたところで例の集団に追いつかれた。彼らもここで一度大きく休憩を入れるらしい。リーダー格のおじいちゃんがおもむろにコッヘルと鍋を取り出してお湯を沸かし始める。それぞれにおにぎりやサンドイッチを取り出し始めた。どうやら、朝食のようだ。とても羨ましい。

15分ほど休憩を入れて再度歩き始める。地図の等高線を見る感じであまりアップダウンの無い道を進んでいくのかと思ったら、細かいアップダウンがある。一度登ったのに下るのは少しもったいない気がする。

前回登った富士山は6合目以降ほとんど草木が生えておらず、頭を少し左右に動かせば空を眺めることが出来たのだけれど、ここではそうはいかず、ところどころ崖のような場所を通過するときに空を見ることが出来るものの、ほとんど草木に覆われた道を歩くことになる。自分の来た場所、進んでいく先がわからない道を歩いていくのは少しつらい。さらに、景色がほとんど変化しない。

108

ふとした瞬間に帰りたくなる。それでも前に進んでいたのは、前向きな理由ではなくて、今まで歩いてきた道を下るのが嫌だったから。たまに木々の合間から射し込む太陽の光や、苔むした岩、小さく精一杯咲き誇る花を見ることに喜びは感じるのだが、歩き始めて1時間ほどでこのあまり代わり映えのしない道にはすっかり飽きてしまっていた。

少し立ち止まって水分補給したりすると後ろから聞こえてくる広島弁に追い立てられるように前に進んでいたら、いつの間にか周りの木々の背が低くなっていたことに気がついた。アップダウンを繰り返すうちに高度が上がっていたらしい。そのことに気がついた直後、視界の開けた場所に到着した。久しぶりに頭上に空が広がる。

188185

ふと後ろを眺めた時、自分がとても長い距離移動していることに気がついた。移動してきた場所が山の形をしていることがとても不思議だ。左から来た雲が山に遮られて右側に進めずにいる。遠くから見ると山という塊でしかない存在が、その中にいるときは地面と、木々の幹としか感じることが出来ない。

ついに見えた赤岳の頂上や、横に見える権現岳から赤岳に至る尾根や、自分が歩いてきた尾根。そして木々の緑、雲の白さ、空の青さがあまりに綺麗でこの場所で15分ほど休憩をしていた。その間におじーちゃん達には抜かれてしまった。でも、自分の歩いてきた道を見下ろし、風に吹かれて太陽の光を浴びているのがとても気持ちよくて、動くことが出来なかった。休んでいる間にもう1人、40ぐらいのおじさんがここの景色はすばらしいですね、といいながら通過していった。

ようやく腰を上げて歩き始めたとき、自分が休憩を取りすぎてしまったことに気がついた。体がとても重く、既に登りになっている道を進むのがとても辛い。しばらく歩いているうちに少し楽になったが、あまり長く休憩するのは避けたほうが良い。

ここから先は、進むほどに道は細く険しくなっていった。ただ、幸いにも天気が良かったので見上げれば青空を見ることが出来たし、岩場が増えてきたので徐々にテンションは高かった。

232

期待していた鎖場もようやく出現し始めた。それほど急ではなかったのと、鎖が意外と重いので、ほとんど四つんばいになって登ってしまったけれど、地面を歩いているよりも高さが稼げる鎖場は、登った後に下を眺めるととても気持ちが良い。

205

道中ずっと左手に見えていたキレットもとても美しい。また、自分の高さを実感するのに一役買ってくれた。初めて見かけたときは遥か上に見えたのに、赤岳の鎖場を通り過ぎるたびに近づいてきて、ついには自分の方が上になっていた。

ようやく赤岳の山頂に到着したのは12時55分。ほぼ地図に書かれているコースレコード通り。景色に見とれている時間を考えれば、コースレコードよりは早いペースで歩いているのだろうと思う。

259

赤岳の山頂にはたくさんの人がいた。時間的にも丁度お昼の時間だったのだろう、皆コッヘルでお湯をわかしたり、おにぎりを取り出して食事をしていた。僕もこの山頂で休憩を取りながら、カロリーメイトを2本口に入れた。装備はともかくとして、次はきちんと食料を持っていこう。富士山で人にわけてもらったおにぎりでその大事さは実感していたはずなのだけど。

記事を見てコメントする | 友だちに紹介する



[bouldering] 荻窪B-PUMP
10月 7, 2008, 5:50 pm
Filed under: B-PUMP, boulder | タグ: , , , ,

自分の中にこれは!

という確信がある人間は強い。
そんな確信が多ければ多いほどその人は強いのだろう。
そして、それに基いて発せられた言葉は強い。
その言葉は周囲に影響を与え、巻き込み、やがて大きな渦となる。
長い長い3週間にも及ぶ療養期間が明けて、指が復活したのでボルダリング再開です。
じっくり鍛えて強い関節を作って行きたいと思うのでついに人生初プロテイン。
おそるおそる口につけてみたものの、詳しい友人から勧められただけあって相当飲みやすかったです。
41JS5VW0ZPL._SS500_51639XQOUlL._SS500_

もう一つは、運動中は10分おきに摂取しろ、といわれたBCAA
久しぶりの壁で疲労が完全に回復していたせいもあるのかもしれませんが、
普段は後半へばってしまうような少し長めの課題でもすいすいでした。
さて、週末に行った荻窪はこんなジムです。
画像 139画像 491

ショップが併設で二階建て。
1階は高さが4mぐらいでそれほど高くない課題メイン
2階は5mちょいぐらいあるのかな、わりと高さのある課題が多いですね。
恵比寿に比べると横に移動するムーブが少なめなイメージです。
場所柄からかわりと年齢層は若いのかな。
自分と同年代か少し下ぐらいの人が多いように思います。
今回はアミノ酸パワーなのか、疲労が完全に抜けていて久しぶりだったからなのか
なんと3個も課題をクリア!
そのうちの2個は今まで手が出せなかった紺色(4級?)の課題です。
久しぶりの達成感に心が躍りつつ、会社の同僚がさらに1人始めたのでそれを教えつつ
天気も良くて気持ちの良い週末でした。
全10人の会社のうち、自分を除くと4人ボルダリングを始めたという。
友人にも着々とボルダーが増えているし、そろそろ壁部が作れそうな勢いw

記事を見てコメントする | 友だちに紹介する



八ヶ岳縦走(初日)
10月 2, 2008, 4:35 pm
Filed under: mountaineering, 八ヶ岳 | タグ: , ,

いつだって、それが今、この時じゃなくちゃならないなんてことはなかなか無いんだ。
ましてやそれが、新しい趣味をちょっと始めてみようという場合には。
初めてやることが、期待した通りの適度な喜びや興奮を与えてくれるかどうか
そんなことは誰にも分からない。
だからこそ始めてみる価値があるってーもんじゃないのか。
もちろん、その通りだ。
ある一面で言えば。
逆の立場で言えば、期待した通りの適度な喜びや興奮を与えてくれるかどうかわからない
未体験のことをやるよりも
いつも通りのルーティンに従って行動する方がコストも少なくてすむし、何より裏切りってもんに出会わなくてすむ。
まぁ、それがコストが少なくてすむってことだけれど。
何が言いたいかというと、初めて山登りに行こうとした日の朝なんて
出来る限り布団の中にもぐっていたいってこと。
「山に行ったら15時が行動のリミット」
昔は良く山に行っていたという親父に何度も言われて
明かりの無い場所で、夜がどれだけ暗くて、行動に危険が伴うかぐらい、わかってるよ。
そう思いながらも、直前まで自分が本当に行くのかなー、と他人事のように思っていたりする。
そんな時、周りの人間に何をするのか伝えておくってのは大事だ。
いつの間にか、自分以外の全員は、僕を見送る準備が完璧に出来ていたりする。
月末に近づけば近づくほど、ATMに表示される数字が0に近くなっていくけれど、
今月は一応交通費と、いざとなれば山小屋に逃げ込める程度には残しておいた。
結局、出発するしかないと諦めて
街中で背負うには大きすぎるリュックになるべく暖かそうな服を詰め込んで
家を出発したのが午前10時。
山が好きな人にこんなことを言ったら、怒られるんじゃなかろうか。
それでも、自分の意思で行く、人生二度目の登山はこうして始まった。
ちなみに、自分の意思で行った一度目の山は富士山。
ただ、この山は頂上に土産を売っていたり、夜になると登山者のヘッドライトがまるで天の川のようだったり
いわゆる「山」ってのとは違うんじゃないかなー、と思うから
まぁ、今回を人生初の登山と言っておいてもいいんじゃないかと思ってる。
1人で行くのは初めてだから、そういう意味でなら初だしね。
話を戻して、そんな感じで家をようやくに出発したわけだけれど
世の中的にはまだまだ夏で、慣れない重荷を背負って、富士山で購入した麦藁帽子をかぶって
駅についた頃にはすっかり汗だくになってた。
もうタオル1枚と下着とTシャツがおじゃんになりそうな勢い。
山に登るとき、着替えを最小限に抑えたほうが荷物が軽くなって良いと思うのだけれど
歩いたら汗だくになるだろうし、やっぱり途中で干すのかなー、とか考えてた。(これは翌日実行した)
駅まで付いてしまえば、後はぶらり途中乗り換え各駅停車5時間。
さらに山が好きな人には怒られそうなことに、なんとPSP持参。
行きは延々モンハンをやってたり。一応本も1冊持っていったのだけれど
行きで本を読み終わってしまったら、持っているのが悲しくなりそうだから、あまり読まないようにした。
充電が無くなったPSPの方がよほど悲しいのじゃないか、という説が濃厚だけれど
悲しきゲーマーの性なのです。
話は全然変わるけれど、僕は長距離電車に乗ると、ゆで卵が食べたくなる。
何故かはわからないけれど、あの卵黄が丁度良い具合にオレンジ色で、2個で100円ぐらいで売っているゆで卵が
無性に食べたくなる。
昔懐かし遠足のお弁当の記憶なのか。
昔からゆで卵は大好物だったから、きっと僕のお弁当には、痛むんじゃないかと心配しながらも
母親はゆで卵を入れてくれたに違いない。
薄々気がついてはいたのだけれど、目的地の清里駅に到着した時には既に15時をまわっていた。
地図

これが移動経路。
桜新町(田園都市線)→溝口(南武線)→立川(中央本線)→小淵沢(八ヶ岳高原線)→清里)
こうしてみるとたった5時間でこんなに移動してるって結構すごい。
さて、こうして清里駅についてしまった。
着いてしまった、なんていうと物凄く他人事のようだけれど、ちょっとだけ奮起して電車に乗ってしまったら
後はPSPでモンハンをやっていたら清里駅に到着していたのだから、それは仕方が無い。
着いてしまったものは仕方が無いし、テントも寝袋も無い僕にとって寝場所を確保できないのは生死に関わる。
でも、折角普段よりコストをかけて動いているのだから
人があんまりいないところがいいな、と思ってしまうのは贅沢というものだろうか。
きっと「もったいない」の精神だと思う。
それに、野宿なのだからあんまり人がいない場所の方が受け入れてもらえそうな気もする。
とか考えながらしばらく地図を眺めていた。
さすがにここまで来たら明日は早朝から八ヶ岳に登るのだろうし、なるべく効率よく動きたい。
では八ヶ岳に向かってしまえばいいのではないか。
じゃあ、どんなルートで登ろうか、と考えたら
美し森という場所を少し越えたところにたかね荘という宿泊地とキャンプ場を発見。
いくら多少無理をしに来たとはいえ
山初めて
ソロ
装備ほぼ無し
という状態だし、死にたくないし。出来れば風邪もひきたくない。
そうなると、基本方針は「親切な人に助けてもらう」になる。
でも多少は無理したい。
結局、キャンプ場が安定なのではないか、という結論に至ってここからは足取りも軽く
一路たかね荘へ。
000

美し森に着くまでは基本的にアスファルトの道だった。
すでに若干肌寒くなっていて、ほとんど車は通らない。
まだ全然高い場所に来ていないのに、既に「高地では15分置きに休んで、1時間で大きめの休憩」等と考えていた。
そんな自分を多少可愛く思いつつ、結局あまり休まずに1時間程度で美し森には到着した。
そもそも、ここまできた道路の脇も全て森だったし、特別このエリアに入って木の種類が変わったとも思えないのに
どうしてここは美し森というのだろうか。
一応観光案内所というのがあったので、そこにいたおじちゃんに赤岳の方向を確認すると
不思議そうな顔をされて、分からないといわれた。
どうやら八ヶ岳は観光案内所では扱わないらしい。
案内所の中には八ヶ岳の模型や壁一面に地図が張り出されていたから、勝手に見ればいいだろうという事だったのかもしれない。
ちょっと悔しかったので、横に併設されていたおみやげ物やで試食品を食べ歩いた。
これで1食ぐらいは浮いた。
012

少し道を登っていくと、当たり前の話だけれど自分が高い位置に来ているのを実感する。
まだまだ道は整備されているし、人里離れているとは言いがたいけれど、富士山に比べれば人は全くいない。
観光案内所もあったように、ここは観光地であるらしい。
たまにカップルがいたり、どうみてもギャル男の集団がいたりした。
観光案内所から1時間程も木に囲まれた道を歩いたところ、たかね荘に到着した。
立派な宿泊施設があったのでここでも試食品を頂きつつキャンプ場の隅っこで寝ても良いかとおばちゃんに聞いた。
テントを張りたいのか、と聞かれたのでテントも寝袋も無いといったら予想以上に驚かれた。
料金設定にもかなり悩んでいたが、結局風呂付で1500円という事になった。
さらに、キャンプ場の管理人のおじさんに「テントも寝袋もないんだってさー、案内してやってよ!」と紹介され
親切なおじさんは目を丸くしながら今夜は人がいないというロッジの玄関を案内してくれた。
025

天気も良いし、晴れていたので、まさか雨が降るとは思っていなかったのだが
素直に好意に甘えることにして風呂に入り、夕飯として五穀米のスープを食べて終了。
食料さえも満足に無かったりする。
チョコレートは偉大だ。

記事を見てコメントする | 友だちに紹介する